ふと気になったこと その6
一般的に言って、自動ドアのデザインはほとんど似たりよったりです。
メカニズムがあまり変わらないからと言えばそれまでだが、どうもこういうものにありがちな心理的側面の探求の欠如が自動ドアのデザインについても言えるようです。
というのは、メカニズムという文明の産物は普遍的であっても、それを使う人間は各国、各地域によって異なります。
この違いは文化の違いであり、ドアの形態および使われ方も文化的流れに組み込まれている。
すし屋や日本料理屋においては思わず引き戸に手がのびてしまうし、反対にメトロのドアが半自動だなどと日本人は誰も考えないでしょう。
デザインを行うに当たって、メカニズムがただ便利であるからという理由で、あらゆる文化的側面を切り捨ててしまって良いものではない。
文化に密着したものにデザインをほどこして、いかにそれ以上の文化的産物にするかを目指したいと思うのです。